ニュースリリース

NEWS 2019.03.08(金) 経常修繕費に関する研究の論文掲載について

この度、前橋工科大学工学部建築学科の堤洋樹研究室と共同で、当社の基幹システムに蓄積された約13万件の経常修繕データを分析した研究成果が論文として「日本建築学会計画系論文集第83号第754号」に掲載されましたので、ご報告致します。

■論文タイトル
管理データを用いた経常修繕費の実態把握に関する研究
■論文概要
本研究では建築物の経常修繕に着目し、その記録データを分析することで発生傾向や工事金額の長期的な動向を把握することを目的としています。また、経常修繕の費用が中長期保全計画の策定に与える影響についても検証を行いました。
建設後1~ 50年目までの経年分布を見ると、棟当たりの経常修繕費及び経常修繕件数はともに建設後20年目前後が高い傾向が見られました。
また、50年間の平均修繕費を算出したところ、451.6円/(年・㎡・棟)の費用が掛かっていることが分かりました。本単価を実在する建築物群に当てはめると、40年間の経常修繕費は計画修繕費の約1割の金額という試算結果になり、ライフサイクルコストの算定において無視できない影響があることも分かりました。
今後もデータの蓄積・分析を進めていくことで本研究の成果を拡充し、お客さまのライフサイクルマネジメントに活かしていきます。

 

■本件に関するお問い合わせ先
マーケティング推進部 恒川

管理データを⽤いた経常修繕費の実態把握に関する研究(6.5MB)

一覧に戻る

TOP